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2014.02.24

ウォーターポンプ交換(その2)

自宅に持ち帰ったウォーターポンプ。まずは状態を観察します。

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シャフトの回転はスムースなので、あえて新しいものに替えなくても良いような気がしますが、ここは新品に交換し、外したウォーターポンプは洗浄して予備として保存することにします。

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左が付いていたもの、右が新品です。新品は純正じゃないので微妙に構造が違いますが・・・

添付されていたガスケット&Oリング類です。

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このガスケット、ウォーターポンプに合わせてみると・・・

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合っていない・・・

まぁ、海外の部品ではよくあるんですよ、こーゆーこと。

ここで登場するのが「紙ガスケットシート」

スクーターのクランクケースの修理をしたときに購入したものです。

ネット等で500円/枚程度で購入できます。

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0.3mm,0.5mm,0.8mmの3種類を買っておけば大丈夫でしょう。

今回は0.5mmを使用します。

まずはウォーターポンプを置いて外側をボールペンでなぞって、はさみで切り取ります。

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内側はガスケットを押し当て、軽くハンマーで叩いて切り取る輪郭を写し取ります。

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この押し当てた跡に沿ってカッターで切り抜くとガスケットの完成。

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結構綺麗に出来上がっています。もちろん現物ともぴったり。

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あとは取り付けを待つだけです。

あ、ファンの汚れも洗剤とブラシで落としておきます。なぜか黄色。

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次は取り付けです。

2014.02.23

ウォーターポンプの交換(その1)

ここ数ヶ月、いや1年近く動かしていなかったVOLVO164。いろいろと忙しくてガレージに近づくことすらありませんでした。

で、今回クラシックカーミーティング in 美濃に2年ぶりにエントリーを申し込んだので、さすがに調子をみておかないと、正月休みに半年以上ぶりにエンジンに火を入れて走ったのです。

調子そのものは全く今までどおり。「うん、あいかわらず良いねっ」とエンジンルームを眺めていると・・・

ん?!!!

よーく見ると、ウォーターポンプ周りをつたう一筋の青い液体が・・・そうです、クーラントです。

で、よーくみるとウォーターポンプのlガスケットからじわりとクーラントが染み出ているのです。

冷却系のトラブルは皆無だったVOLVO164で、もともとエンジン周りは丈夫なB30エンジンなんですが、10年近く何も無かったということ自体が奇跡です。

冷却系はあっという間に吹き飛びますから、ここは、久しぶりのメンテナンスを行うことに決定。

 

これが正月の話。

で1ヶ月以上経ってやっと作業にとりかかりました。

 

部品については数年前に予備で購入済み。まずはウォーターポンプの交換作業に取り掛かります。

まずはラジエーターのロアホースを外してクーラントを抜きます。で、ラジエター上部のボルト2本とシュラウドの固定ボルトを4本取り外してラジエーターを上へ引き抜きます。ちょっとシュラウドが邪魔をするのでちょっと面倒です。

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次にファンを外すのですが、ウォーターポンプの軸にHEXボルト1本で取り付けてあるので、この時点でファンベルトを緩めないほうが良いです。

で、このHEXボルトが硬いの何の。ファンベルトをファンベルトでテンションが掛かっているにもかかわらず全く緩みません。

グリルを外してインパクトレンチで一気に回せると良いのですが、エアコンのコンデンサー&ファンが実装されているためは不可能。

こういうときはどうするかというと、足回りの修理の時に購入した1.5mの「ステンレスパイプ」をレンチに差し込んで回します。てこの原理で回転トルクを倍増、っていうことです。

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片側をドライバーで回り止めして、六角レンチを差し込んだステンレスパイプの端に体重をかけてゆきます。

が、それでも回らない・・・・パイプとレンチが撓るだけです。

でも、これまでこの方法で回らなかったボルトはなかったのですが・・・・最悪折れることを覚悟してジワジワと体重をかけてゆくと・・・

 

「バキン!」

 

という音が。

一瞬折れたか?!とボルトの頭を確認したところ、折れることなく無事に緩んでいました。いやーよかったー!

次にベルトプーリーを外します。

こちらはHEXボルト4つでウォーターポンプのフランジに、これまたガッチリ固定されています。しかもファン固定ボルトより小さいので折れる可能性が大。CRC5-56をスプレーして5分ほど放置後に、ファンを外したときと同様にステンレスパイプを使って回してみます。

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が、ファンボルトのときと同様に全く緩まず、パイプとレンチが撓るだけです。

うそーん、マジっすか?!

折れたらどうしよう・・・まぁそんときはそんときで考えよう。もう後戻りできない訳ですから、とりあえずやってみるしかない、不安に思いながらジワジワと体重を乗せてゆくと・・・・

 

「バキン!」

 

と、先ほどと同様の大きな音が。

さすがに折れたか?と思ったのですが、見事に綺麗に緩んでいました。よかったー。

この「バキン!」という音、ボルトが折れたときの音と同じなので、ホント心臓に良くないです。

で、こんな作業を4回繰りかえしてベルトプーリーを取り外します。

これでウォーターポンプが見えてきました。

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ウォーターポンプは3本のボルトでエンジンシリンダーに固定されています。これを抜いて下方へずらすことで外れる、とサービスマニュアルには書いてあるのですが、これがなかなか外れてくれません。

うーん、なにかまだ引っかかってるんだよなぁ・・・と、下を覗くと・・・

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ロアホースに中継するパイプがボルトで固定されているじゃーありませんか。

ええい面倒くさい。ということで、ボルトを緩めてパイプをフリーにします。

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これでウォーターポンプが分離できました。でもまだ外すことができません。エンジンの後方から伸びているバイパスパイプが繋がっているので、これを抜きます。

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これが結構硬く固着していたのですが、ウォーターポンプをグリグリと回して引き抜きます。強引ですけど、外れれば良いんですwww

これでウォーターポンプが取り出せるはずなのですが、下のほうでなにかが邪魔をしてなかなか取り出せません。

「なんでやねん」とライトを当ててみてみると・・・オルタネーターが邪魔をしていました。

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オルタネーターの下側とエンジンのベルトプーリーとの間が狭くて、手前に引き出せないのです。。。

 

あ゛ーーーー

なんでオルタネーターまで外さなければならんのじゃーーー

 

・・・・

気を取り直して、オルタネーターの固定ボルトを引き抜いてずらします。

これでやっとウォーターポンプが取り外すことができました。

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ここでエンジン側の取り付け面を見てみます。といっても直接は無理なのでデジカメを突っ込んで撮影してみたのですが・・・

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取り外したときにガスケットが切れているのですが、上側と左側のガスケット跡に錆が見受けられます。

このあたりでガスケットが抜けて始めていたのでしょう。残っている、ガスケットも黒く硬くなっていて劣化していることが伺えます。

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ポンプ側の状況をみると、やはり写真左側と下側のガスケットが薄くなっています。ここが劣化していたということは明らかです。丁度交換時期だったのでしょう。

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エンジンヘッドへの接続部分です。Oリングがカッチカチに固化して弾力がありません。ここも近いうちに吹き抜ける可能性が大です。

ウォーターポンプ単体にするために、先ほど邪魔をしていたロアパイプを引き抜く必要があるのですが、これまたウォーターポンプのハウジングに固着してビクともしません。グリグリしてもプラハンマーで叩いてもレンチで咥えて回してもダメ。

うーん・・・と悩むこと30秒、たどり着いた答えは「バーナー作戦」。

これも固着したボルトやナットを緩める時に良くやる技で結構有効なんですよね。

バーナーを点火して接続部を弱火でまんべんなく30~1分秒ほど熱します。やりすぎるとポンプのベアリングまで熱が回って痛めてしまいますので、やりすぎは禁物。

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パイプを持って、ハウジングの接続箇所を狙ってプラハンマーで勢い良く叩くと・・・あっけなく抜けましたwww

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恐るべしバーナーの威力!。

「ステンレスパイプ(1.5m)」と「バーナー」は必須道具です

 

ここまできて時間切れとなりました。冬場のガレージでの作業は日の出ている暖かい時間だけしかできません。

部品を家に持ち帰って次の作業へと進みます。