ヒーターの温度調節ができない

 旧900におけるヒーターの温度調節の構造は、インパネ前面のつまみの裏にある長いロッド(30cm弱)を介して、メーターパネル裏側にあるヒーターバルブ(暖まった冷却水の水量を調節するバルブ)を制御しています。ですから、カーステレオなどを取り付ける際に、インパネをがちゃがちゃと動かすとこのロッドが外れてしまいます(意外と簡単に外れてしまう)。

 ですので、運転席側のダッシュボード上にあるオーディオスピーカーを取り外し、ロッドがヒーターバルブから外れてないか確認してください。
 また、'86頃より以前の900ではこのヒーターバルブが真鍮製のものがあり、クーラントの劣化によりバルブ内部が錆びついて固着してしまうそうです。このような場合はヒーターバルブごと交換になります。新しい部品は樹脂製になっています。なお、樹脂製のバルブでもクーラントの管理が悪いとやっぱり固着するそうなので、定期的にクーラントの交換も必要です。