「ライフ」の名を冠した軽自動車がホンダから発売されたのは1970年代に遡る。初代ライフは当時のホンダの軽自動車販売の主軸であったが、初代シビックの世界的ヒットにより工場をシビックの生産に傾注させるため1974年にライフの生産の生産が終了。それとともにホンダは1985年のトゥデイ発売までの間、軽乗用車市場から一旦撤退する。
ホンダの軽自動車に「ライフ」の名が復活したのは1997年。トゥデイのトールワゴン版として登場したそのスタイルに「ステップバン」の再来と言われるほどだった。 エンジンは、直列3気筒SOHC12バルブのE07A型(660cc)でPGM-FIによって最高出力48ps、最大トルク5.8kgmを発生、トランスミッションは5速MTと3速ATの2タイプの設定。パワートレインやシャシなどの基本コンポーネントは、2代目トゥデイとほぼ同一である。 安全装備には運転席SRSエアバッグを全車標準装備、ABSはオプション設定された。熱線吸収UVカットガラス、抗菌ステアリング等が標準装備。運転席には快適なクッション性をもつ大型スクエアタイプのシートを採用。また運転席の座面を助手席より40mm広く設定。リアシートには厚さ200mmの高密度クッションを採用。50:50分割の9段階リクライニング機構とヘッドレストを設けてリア席の人がゆったりくつろげるよう配慮している。さらに、アームレストを運転席とリアセンターに採用。軽自動車が本来持つ「扱いやすさ・機能性・経済性」などに加え、乗る人を第一に考えたゆとりの居住空間を確保し、日常の様々な生活シーンにおいて幅広く使える工夫のラゲッジルームを追求している。
2代目ライフ(JA4型)は、1998年10月1日に改正された軽自動車法改正前の暫定的モデルだったため、約1年半しか生産されておらず、3代目JB1〜4型、4代目JB5〜8型、5代目JC型へと引き継がれ、ホンダ軽乗用車の主力商品となっている。ちなみに車名「ライフ」のロゴについてはJA4型だけ「Life」と頭文字のみ大文字を使用しているのに対し、JB1型以降は「LIFE」とすべて大文字へと変更されている。