PROTON WIRA

概要: 
初めての新車&初めて海外で運転した車
写真: 
年式: 
2000年
エンジン形式: 
4G15
所有期間: 
2000~2003
解説: 

マレーシアを含めASEAN各国の自動車産業は1950年代から1960年代にかけて各国の保護・育成措置の元で開始され、その多くが日本の自動車メーカーとの資本提携という形で推進され、現地によるノックダウン生産の形態をとり組立・製造をしてきた。やがて、1985年のプラザ合意による円高を契機に多くの日系部品メーカーがASEAN各国へ進出・設立され自動車部品の現地調達率が上昇、自国産自動車いわゆる「国民車」の製造にASEAN各国が力を入れ始めた。そんな情勢の中、マレーシアに設立された国産自動車メーカー「PROTON(PERUSAHAAN OTOMOBIL NASIONAL BERHAD)」の歴史は、まさしくマレーシアの自動車産業の歴史でもある。

マレーシア国内でトップシェアを誇るPROTONは政府系持ち株会社HICOM Holding Berhadが親会社となり、そこに日本の三菱自動車グループが出資して1983年5月に設立された。設立から2年後の1985年7月には、マレーシア国産車第1号のモデル「SAGA」を発表。マレーシア政府(マハティール首相)の鳴り物入りで設立されたPROTONは政府から各種の優遇措置を受け、マレーシア国内での乗用車市場で圧倒的なシェアを獲得。1994年に設立された2番目の国民車メーカー「PERODUA」とならんで、マレーシアを代表する自動車メーカーである。現在のPROTONのモデルラインナップは小型車の「TIARA」「SATRIA」、中型車の「ISWARA(SAGAのマイナーチェンジ版)」「WIRA」「PUTRA」、高級車「PERDANA」そして純国産車である最新車「WAJA」である(2004年現在のラインナップ)。

「WIRA」に搭載されているエンジンは1.3,1.5,1.6,1.8の四種類で、写真の「1.5GL」モデルには三菱のミラージュと同じエンジン「4G15」が搭載されている。カタログスペック上ではボア×ストローク=75.0mm×82.0mm、最大出力64Kw(87PS)/6000rpm、最大トルク120Nm(12.2kgf-m)/3000rpm。エンジン自体は三菱から部品供給されてマレーシア国内でノックダウン組立されたものと思われる。

足回りは前/後=マクファーソンストラット/マルチリンクサスペンション、4輪ディスクブレーキとごくオーソドックスな形体をとっているが、お世辞にも道路整備状況が良くないマレーシア国内の道路事情を考慮して最低地上高が150mmと高く、アクスルトラベルを長く設定し悪路の走破性を確保している。

エンジンルームは不必要な補器類を省かれ非常にすっきりとしている。現在の日本車の、手を入れる隙間がないエンジンルームに比べると時代遅れの感があるが、故障時の整備性を考えればこちらの方がいいのかもしれない。その結果としてフロントはショートノーズ化され、その分室内が広く取られており空間居住性は同クラスの日本国産車を上回るほどである。

仕事の事情によりマレーシアの現地法人に出向の身となったためSAAB900を友人に譲り、現地法人から「社用車」として支給されたのがこの「WIRA」です。印象としては。。。可も無く不可も無く、ごく「普通の乗用車」。ただし、こちらマレーシアでは、車は「一軒家」を買うのに等しい金額ですので、細かいところで高級感をだす「努力」が見うけられます。まぁ、単なる生活の「足」としては充分な車です。