突然エンジンが始動しなくなった

朝、いつものようにエンジンをかけようとキーを回すと、いつもよりややセルが長く回り「ブスン。。」と一発火を吹いたままなにも言わなくなってしまう。何回やっても現象は同じ。結局エンジンがかからず、バッテリーが上がってご臨終・・・
ということありませんでしたか?私も何度かこの様な状態になり出勤前の忙しい朝や旅行先で何度も冷や汗をぬぐったことがあります。ディーラーに出しても「???」で適当にアイドリング調整とCO調整されてお茶を濁されて帰ってくるし・・・
ぢつはこれ、デスビの「クランク角センサー」が点火タイミングの信号をECCSへ送れなくなったために起こるトラブルがほとんどです。
Z31は従来のEFIにあるような、デスビに組み込まれてたリードSWによる点火タイミング検出方法を採らず、デスビ内部に360個のスリットのある円盤をとりつけ、フォトトランジスタ(要するに光)によってクランク角を1度単位で検出し、これにより点火タイミングをECCSで計算させています。(同様な方法でエンジンのフライホイー
ルを利用してクランク角を検出している車もある)
で、このクランク角センサー。これも設計時点でのミスで熱に弱く、また電圧の変動に影響されやすいために信号がECCSへ正確に送られず、結果としてECCSは「クランクは動いてない」と判断してプラグの点火を拒絶するのです。後期型ではその対策がなされているようですが起こるときは起こるみたいです。

何回かやってエンジンがかかるようでしたら、これは単にクランク角センサーへの電圧がセル始動により急激に降下するためにセンサーが働かなくなるだけですから、バッテリーを新品にしてください。特に夏場や冬場はエアコンをフルに使いバッテリーは相当弱ってます。(特にZオーナーの方はカーステにもうるさいですから、なおさらです(^^;)。バッテリーが弱っている上に熱でいかれてますからなおさらかかりにくくなります。どうしても症状がひどいようでしたら、いっそのことデスビを新品に交換してみてください。
また、バッテリーを交換しても駄目な場合、内部のセンサー部品はばら売りしていないので、デスビごと交換になります。