2007.07.19
ファンベルト類の交換
この車を購入してからずーーーっと交換したかったのがベルト類。ずっとベルトが滑って異音がしてたのが気になっていたのですが、やっとファンベルトが入手できたのでここで一気に交換します。
交換に当ってはラジエターを取り外すので、同時にクーラントの交換もします。
クーラント交換時は、ヒーターの温度を最高にしておかないとヒーターコアにあるクーラントが抜けないので忘れないように。前回の交換時にコレを忘れたのですぐにクーラントが汚れました(笑)。VOLVOは寒い国の車ですので、ヒーターコアのクーラント容量も多いのでしょうか。
さて、早速クーラントを抜くのですが、ラジエター本体にドレンプラグがないVOLVO 164ではラジエターのロアホースをはずしてクーラントを抜きます。ホースを外すともちろんですが同時に「ダバダバー!」と勢いよくクーラントが放出されます。廃液をバケツで上手に受け取ることは不可能なので、そのまま垂れ流しです。古い車は環境に優しくないのです(w
なおエンジンが冷めていない状態でホースを外すと熱いクーラントが手&腕を襲ってきますので手首まである厚手のゴム手袋をするなど火傷をしないよう注意して作業します。
エンジンブロックのクーラントはオイルフィルター横にあるドレンプラグを緩めて抜きます。こちらもエンジンが冷えていないと熱いクーラントが噴き出しますので火傷に注意。こちらももちろん垂れ流し(w
真横にエキマニがあるのでひじあたりの火傷に注意。
トップホースとラジエターキャップ、そしてリザーバータンクをはずし、ラジエターとシュラウドを固定しているボルトをはずします。ラジエターは上部2本のボルトで固定してあるだけです。
ラジエターを上方向に引き抜きます。ラジエターの汚れや傷は少ないですね。
エアコンベルトのプーリーを緩めてベルトを外します。プーリーのセンターボルトを緩め、テンショナーのボルトを緩めることでベルトが外れます。
同様にオルタネータとパワステポンプのベルトもテンショナーと固定ボルトを緩めてベルトを外します。
エアコンに使われているベルトは三ツ星製でした。同じベルトを注文したはずなのですが、届いたのはプレンベルト(REMF)ではなくコッグドベルト(RECMF)でした。まぁ長さが同じならどちらでもいいんですけどね。
オルタネータのベルトです。多数のヒビが入っています。こうなると交換しなければなりません。
パワステポンプのベルトです。オルタネータほどではないですがヒビがあります。
オルタネータとパワステポンプのベルトはGATESのベルトを購入しました。オルタネータのベルトがちょっと太くてはみ出ていますが・・まぁヨシとしましょう。
あとはこれまでと逆の順序でベルトを張り、ラジエターを取り付けます。
使い古しのベルトは次回購入時のために捨てずにとっておきます。ベルトの幅と長さがわかれば国産Vベルト(三ツ星、バンドー)が使える可能性が高いので。
ここまでくると後はクーラントの注入ですが、その前に水で内部を洗浄しましょう。
VOLVO164の冷却水は12L使います。まずは洗浄のために12Lの水をバケツに用意します。ラジエター上部のキャップを外して、ここへ底をナイフで切ったペットボトル(2L)を逆さにして差し込みます。ペットボトルの口はガムテープで巻いて、ラジエターの注入穴と同じ大きさにして水が漏れないようにしっかりと密閉します。
ここへ水道水12Lを入れてエンジンをかけます。5分ほどするとペットボトルに溜まった水の水面が上昇すると同時に「ゴボゴボッ」と泡が出てきます。この泡が収まって水面が一定になったらエア抜きが完了です。この方法、オートメカニック誌で知りました。なるほど、これで完璧なエア抜きが簡単にできます。
できれば最初抜く前にフラッシング剤で内部洗浄しておけばよかったのですが・・・でも半年前の交換時にフラッシングをしたので今回はナシとします(w
この作業を2~3回繰り返した後、最後に適切に希釈したクーラントを同様に注入してエア抜きすると、作業は完了です。
交換後はもちろんベルトの異音がなくなり、静かな状態になりました。クーラントも前回エア抜きが不十分だったので心配していたのですが、今回の作業で完全にエア抜きをしたのでこれで一安心。
あと、車検に向けての整備は「ブレーキホース交換」だけになりました。
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