2006.01.21

クラッチペダルのがた

試験走行中に「やけにクラッチが遠いなぁ」ということに気づいた。今までは気にならなかったのだが、VOLVO164を乗り始めて改めてクラッチの遠さに気づく。

で「こんなんだっけ?」とクラッチを踏んでいたら、ヤケに遊びが多い。さすがにここまでガタついてなかったぞ、ペダル周辺を見てみた。

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コイルが付いている板を4つのねじを外して取り除く。するとペダルとブレーキ・クラッチのリンクが見えてくるので、クリップを外してリンクピンを取りはずす。

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左がブレーキ側のリンクピン。右がクラッチ側のリンクピン。クラッチの方が異常に磨耗している。やっぱりクラッチのほうがよく使うので磨り減りが激しいのだろう。

とはいえ今すぐこの部品があるわけではないので、とりあえずはモリブデングリスを塗って何もなかったことにする(笑)。この2つだけをMossMotorに注文するのはちょっと・・・なので次のオーダーのタイミングまで待つことにする。まぁそこまではもつでしょう、きっと。

点火時期の変更

高回転でスロットル開度が少ないと失火してしまう、というにずっと悩んでいた。ようするに高速走行(100km/h以上)ではスロットル全開か全閉のどちらかしかできないので非常にギクシャクした走行になっていた。

本を読んだりググってみたり、いろいろと調べてもなかなか同じ症状の記事やトラブルに出会うことなく、これまではアイドルジェットをいじってみたり、メインジェットやエマルジョンを変えたりしてみたのだが、どれもいまいち効果が出なかった。

mixiのとあるコミュで相談してみたが「プラグの熱価を変えるとよいですよ」という回答もあった。でもプラグの熱価の変更が必要、ということはもっと別の基本的な調整&チューンが必要で根本解決にはならない。プラグを変えてみたらなんかしらないけどよくなっちゃった、という一番手っ取り早いチューンなんだけど。

エンジンを動かすのに必要なのは「よい燃料、よい圧縮、よい爆発」。これが調整&チューンのすべてだと個人的には思ってるんですね。

で、この不調について「よい燃料、よい圧縮、よい爆発」の視点でもう一度考えてみようと思ふ。

トラブルは「ある回転数より上で、しかもスロットルがパーシャル状態」で発生する。まず「よい圧縮」はここでは考えないでおく。低回転あるいは通常の使用回転域では問題ないし、特にパワー不足などは感じていないから。

さて、これまでは「スロットルがパーシャル状態で」ということから「よい燃料」という視点でずっと調整してみたのだが、どれも結果はいまいち。逆に意識しすぎたジェットセッティングをすると他のスロットポジションで状態が悪くなり全体バランスが崩れる。いくらウェーバ、しかもスペインウェーバに換装したとはいえ、ここまでピンポイントのセッティングを要求はしないだろう。そんなハイチューンのエンジンでもない「どノーマル」エンジンなのだ(笑)

とするとここで「よい燃料」を捨てて「よい爆発」の視点で考える。よい爆発・・・プラグはひどくかぶっているわけでもない。よい爆発=よい点火タイミング・・・

・・・・

で、ふと思ったのが

「もしかして点火タイミングが遅いんちゃうか?」

と。

そもそもMidget 1500の点火タイミングはBTDC10°。でもこれはゼニスキャブで負圧進角制御があるという点火制御があってのこと。ウェーバではスロットル負圧を作り出すことはできない(マニホールド負圧はできるけど普通は利用しない)のでウェーバやソレックスに換装の際はアイドル時の進角を早める(+0~5°の範囲で)とよい、というのを12/19の日記に書いた。

この点についてもうちょっと真剣に考えてみよう。

つまり高回転で低負荷の時はマニホールド負圧が高いので、本来(ゼニスキャブの場合)なら負圧進角制御によってデスビで進角が進むはずだが、それがない(デスビのガバナ遠心進角のみ)なのが進角が足らなくなる。そうすると「混合気が希薄で燃焼速度が遅くなる」+「点火時期が進角されず、遅い」→「燃焼が完了する前に排気工程になる」→「不完全燃焼になり、エンジンはカブる」ということになる。

でもってアクセルを全開の場合は「混合気が過濃で燃焼速度が速くなる」→「点火時期が早くても排気工程前に完全燃焼(適正な爆発)が起こる」ということになる。

これって今の不調の現象そのまんまやんけ。

さーて、そうなれば点火時期の変更。タイミングランプで点火時期を調べるとアイドリング状態でBTDC12°になっていた。一応は進めてあるのね。で、これをBTDC15°になるように変更した。その結果ちょっとばかりアイドリングの回転数が変わったんで調整しなおして、いざ出発。高速に乗って100km/hを超えたところでアクセルを離す。で少しだけアクセルを踏んでみると・・・

「!!!」

今までだったら「ボコボコボコボコ・・・」といって加速しなかったのがちゃんと加速している。しかもこれが120km/hになってもパーシャルでちゃんと爆発して速度を維持している。

いやぁ、ひさびさのクリーンヒットに車も非常によろこんでいるような感じ。とすると、これをベースにジェットセッティングを変更しないと。

こういう経験の積み重ねがなにものにも換えがたい知識になるんだなぁと思う今日この頃。

2006.01.15

スターターモータ付け直し

スターターモーターのピニオンギアとフライホイールとが噛み込んでモーターが回らなくなる、というのはMidgetではよくあることなんです。緊急対応としてギアをリバースに入れて前後に揺すると外れることがあるのだけど、今回はそれでもダメ。こうなると一度スターターモーターを外して取り付け直さないといけないのよね。

久しぶりにMidgetをウマに上げて下に潜ってみたが、意外とキレイであることに気づく。というか、逆にVOLVO 164の方が汚いってことか?

ブレーキホース交換

車を上げたついでに、前に買っておいたGOODRIDGEのステンメッシュホースにブレーキホースを交換することに決めた。Midgetのご機嫌を取らないとねぇ。

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購入はMossMotorで。前後セットでUS$96.95(送料別)。

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ステンメッシュホースはEARLSとGOODRIDGEが有名だけど、私はGOODRIDGEの方が好きですね。昔乗っていたKMX200をGOODRIDGEに変えたらとても素敵なブレーキフィールになった記憶があるので。まぁ好き嫌いで選んでください(笑

交換は簡単。外して付け替えるだけ

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フロントは左右それぞれ交換。ボディへの固定ナットはエンジンルーム側で外します。

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リアは1系統なので1本のみ。シャーシからデフについているTジョイントへ伸びるホースを交換します。

交換した後はもちろんエア抜き。私はMityvacを使って抜きますた。エア抜きが終わってブレーキを踏み込んでみると、明らかに剛性感が高くなったフィーリングへと変わって非常にグッド。特にフルボトムでカチッとした踏み応えはまさしくステンメッシュって感じです。ただまだ走らせていないのでなんとも言えませんが。

結局

ホースを交換したところで午後6時。タイヤ取り付けは次回とする。でも最近ガレージが汚くなってきたなぁ。ゴミをまず処分しないといけないなぁ。

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2006.01.08

機嫌を損ねて・・・

久しぶりにエンジンをかけようとしてもかかってくれない。うーん、機嫌悪いなぁ、と続けていたら、セルモーターのドライブギアとフライホイールのギアが噛み込んでしまった。

えーん。そうヘソを曲げるなよぉ。これやると大変なんだから・・・

今日は時間切れなので日を改めて。

2005.12.19

点火時期について

本来のスペックではアイドル状態でBTDC10°であるが、これはZENITHキャブのバキューム進角付の値である(もっともアメリカ市場向けはATDC2°ではあるが)。

しかしWEBERに付け替えてバキューム進角が無いと、アイドル状態でもそれなりに進角を早めないといけないらしい。

http://www1.ocn.ne.jp/~sssr/carburetor.htmの第4章を参照。

確かにプラグの熱価を変更することでの調整も可能だが、どの参考書をみてもプラグの熱価変更は総合的なものとしてとらえ、基本は「よい混合気、よい圧縮、よい点火」を元に点火時期とドエル角の調整でなんとかすべきだな、と改めて検討中。

2005.12.11

最近・・・

164しかいじっていないので、そろそろMidgetがダダを捏ねないかとちょっと心配。

でも病気持ちの個体のほうが緊急度が高いのよ。

まってておくれ。ちゃんとGOODRIDGEのステンメッシュのブレーキホースを買ってあるから。それに換えてあげるから。

2005.11.26

ということは・・・

Midgetの高速域での息つきとカブりは、もしかして点火時期の問題だろうか。確かにスペック上はBTDC10°だけど、WEBERにすることで混合気のバランスが変わったのだろう。ちょっと早めにしてみよう。

良い爆発には「良い混合気、良い圧縮、良い点火」というが、本当にそのバランスなのだろう。

2005.05.22

こまかいところで

ロッカーアームカバーの取り付けボルトについているOリングを、これもまたMossMotorで購入した新品に取り替えた。理由はもちろんオイル漏れ。どう考えてもここからのオイル漏れがギアハウジングほかのオイル汚れになっていると思っている。

もっとも、ロッカーカバーからのオイル漏れ、は私が一番忌み嫌うものである。一般的には液体ガスケットとかシリコンシーラントで防ぐことが多いのだが、私はこのやり方には大反対である。そんなことをするぐらいなら、正規品のガスケットを買いなさい、安いんだから。そんなところで接着剤をつかって、逆にエンジン内に汚れを入れること自体がメカニックとしてダサいのである。

一時的なオイル漏れ対策でシーラントを用いて「古い車の修理はこういうもんですよ。新品のガスケットを使っても結局漏れますから」なんて平気な顔してそういう修理をしている工場は(自慢顔しているところはなおさら)絶対信用しないほうがいい。こんなんで工賃の数千円を稼いでいるわけですから。

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